DFC探訪記

DFC(認知症フレンドリーコミュニティー)探訪記②

2023年7月23日

 岩手県滝沢市のスーパー「マイヤ滝沢店」では毎週木曜日の午後、認知症の人が自分のペースでゆっくりと買い物ができる「スローショッピング」を実施しています。

 

 2019年から始まりこれまで150回以上実施されてきました。地元の社会福祉協議会、地域包括支援センター、看護師、「認知症の人と家族の会」の会員や「やまぼうしネットワーク」のメンバーたちが買い物をサポートします。

 

 スローショッピングを発案したのは、滝沢市で「こんの神経内科・脳神経外科クリニック」を開業している医師の紺野敏昭さん(74)。「買い物、ショッピングは誰にとってもワクワクするイベント。ところが認知症になって、買い物に行かなくなる人が多い」と、課題を指摘します。

 

 そして、紺野さんは実現に向けて動き出します。2019年2月、岩手県内を中心に18店舗を展開している中堅スーパー、マイヤの会長に「認知症の人の買い物支援の取り組みをスーパーという場で実践したいのですが、相談にのっていただけませんか」と直接電話を入れたそうです。

 

 翌月に会長、社長、執行役員と滝沢市地域包括支援センター、滝沢市社会福祉協議会も同席して面会を果たし、会長も紺野さんの提案を快諾してくれました。紺野さんは「成功する確信は無かったけど、希望はあった」と当時を振り返ります。

 

 朝日新聞社が運営する認知症当事者とともにつくるウェッブメディア「なかまぁる」の「認知症と共にある町探訪記」に記事の全文が掲載されていますのでご覧ください。

https://nakamaaru.asahi.com/article/14865632