お知らせ

4月にイギリスの認知症講演会に招かれました

2025年5月30日

4月11日、イギリス・プリマス大学が主催した認知症会議にゲストスピーカーとして招かれ現地を訪れました。プリマスはイギリス南西部のコーンウォール半島の付け根にある港町で、1620年にイギリスの清教徒(ピルグリム・ファーザーズ)が乗船し、北アメリカ大陸に渡ったメイフラワー号が出校した町として有名です。到着地のアメリカ(現マサチューセッツ州)には最初の植民地、プリマスを建設しました。

 

15年前から続いているこの国際会議ですが、今年のテーマは「National and International Perspectives of Dementia」。私の講演内容は最近日本で活発になっている認知症の人を消費者としてとらえる動きについて話しました。具体的な内容は、名古屋の小物メーカーが認知症の人を想定した、かかとの無いソックスを開発したいきつや、経済産業省が始めた「オレンジ・イノベーション・プロジェクト」です。ソックスは日本で一足800円で販売されていますが、ジョークで「今日の参加者には2ポンド(400円)で特別に販売します!」と言ったところ大爆笑となり、休憩時間にはこれを真に受けて私の元に「買いたい」とやってきた女性もいました。

 

今回私を招いてくれたのは同大学健康学部認知症学術連携リーダーのイアン・シェリフ氏です。専門は認知症フレンドリーコミュニティー作りです。彼と知り合ったのは9年前で、それ以来プリマスは何度か訪問していて今回が3度目です。プリマスには前日入りしてウエルカムディナーに招待されて、講演会が終わるとすぐに列車に飛び乗ってロンドンに戻るという強行軍でしたが、次回は必ず温暖な気候でイギリスでも人気が高いコーンウォール地方をゆっくりと見て回りたいと思いました。